急須の中に入れるのは茶葉とお湯、それだけ。 色とりどりでさまざまな料理を盛り付けるお皿とは性質が異なり、急須はただお茶をいただく、そのためだけに生まれたものです。 だからこそ、その使い勝手や機能性はとても大切。 それと同時に、置いて眺めて楽しめるデザイン、これも大切な要素と考えます。 おいしく楽しいとっておきのお茶の時間のために・・・茶葉だけでなく急須にもこだわりたいものです。そしてお気に入りの急須はどうぞ、永くご愛用ください。
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急須を育ててみませんか？

急須を育てる！？ 何だそれ？？？と思いますよね。 右の写真をご覧下さい。 異なった製法で作られた物のようですが、実は左右の急須はまったく同じ物。 ただし、左の急須は新品、右の急須は使用して１年が経ったものです。 比較してみるとおもしろいですね。 このように長く使い込んでいくと買ったときとは違う表情を見せてくれるようになります。 もちろんこれは１日や２日で変化するものではありません。 茶葉を入れてお湯を入れて湯呑に注いで．．． を繰り返したからこそ見ることが出来た変化。 これって、種を蒔いて水をあげて そしたら芽が出て花が咲いてというように．．． 植物を“育てる”のとどこか似てませんか？ そう、それで『急須を育てる』なワケです（＾＾）

ちなみにこの急須、約１年で写真のような色艶になりましたが、 我が家は『お茶屋』であり、ご来店のお客様皆さまにお茶を召し上がっていただいているので、使いが激しい。 一般のご家庭ですと、このくらいになるまではもうちょっと時間がかかるかもしれないですね。 でも、気に入って買った急須を大事に長く使い続けることは、意外に楽しいことで、ステキなことだなぁ、なんて思いませんか？ ここでちょっとお手入れ方法について、お話を。。。 急須は毎日使ったあと、清潔に水洗いをするだけで十分です。 表面につく茶渋の色も”あじ”のうちですから漂白剤の使用はおすすめしません。 漂白剤の臭いも気になりますしね。 ただ、内側は汚れがひどいとお茶の味にも影響してきます。 茶こしの汚れ、目詰まりは、急須の中にぬるま湯と食器用の漂白剤を少々入れ一晩置くときれいになります。 使う前によく水洗いしてください。 こまめに子供用歯ブラシなどで注ぎ口周辺や茶こしをお掃除してあるとベター。 ．．．と、敢えて言うほどの注意点などもないのですが．．．（＾＾； そうそう、いくら大切に使ってても、ガチャンっ！と割ってしまったらすべてが水の泡ですよ〜。。。 あの瞬間ってとってもショックですよね。 それだけはくれぐれもご注意くださいませ（＾＾） 常滑焼や万古焼の焼締の急須は使い込まれることによって光沢が増す、代表的な急須です。 ぜひ「自分だけの急須」に育ててください。